家を出る時に溢れる愚痴が、1年前と大違いな件について
先週の金曜日、朝。
「今日はきのこだから嫌だなぁ」
これが、私の仕事に対しての愚痴だった。
いま、レシピ本を作る仕事をしていて、その撮影の時は作られた料理を試食する。
そしてキャッチを考えたりするのだけれど、金曜日の撮影はきのこゾーンだった。
私は結構好き嫌いが多くて、特に野菜は苦手なものが多い。
ピーマンとか、トマトとか、きのこ類とか。
仕事は嫌なもの、という時代はもう終わった。
好きなことを仕事にすることが勝者みたいなところがある。
それでいえば私はまだ勝者とは言えない。
でもいまの仕事が楽しいとは思う。
前のSEとしての仕事も本当は好きだった。
少しずつ知識がついていくのもわかるし、プロジェクト内で扱っていた自分担当のアプリケーションは我が子だった。
でも、とっっにかく人がいやだった。
正面に座る仕事のできない男が嫌いで仕方がなくて、嫌い嫌いを続けていたら生理的に受け付けなくなっていくもんだから、それを週に5日、感情を無にすることで給料をもらうべく出社する、みたいな日々だった。
「あー今日も顔合わせるのいやだなぁ」の愚痴をこぼしながら家を出る日々。どれほど不穏な空気にしていたかと思うと。
それが今朝家を出る時は「きのこ嫌だなぁ」だ。
さすがに母が吹いていた。
転職してよかったことは、一瞬で精神衛生の掃除が終わったこと。
会社を辞めて2ヶ月後くらいに同期に会ったら「すごく元気になったね」と言われまくった。
結局仕事は人間関係なんだよ、と言われたら
「うん、その通りだよね…」と認めざるをえない。
好きな仕事をしていたはずなのだから。
きのこ料理10品、やっぱり苦手だぁぁぁぁとおもうものもいくつかあったけど、
「えっ!?これきのこなの!?うますぎ!」というきのこ革命の料理とも出会えた。
きのこ嫌だったけど、撮影現場は賑やかで楽しいし、30品近くの試食で満たされたわたしの金曜日は大満足で終えました。
まぁ、いまでも土日を目指して頑張っている間は否めないけれどね。
わたしのキャリアとは、曜日感覚がなくなるような日々に整えていくこと。
仕事を変えたり、住処を変えたり、いろいろしていきたいなと思う。
そんな今日をもう水曜日だ、と思えることが嬉しい。
まだ水曜日、それはとても辛い感覚だと思うから。
では。